温ちゃん通信 第17号

 

温ちゃん通信 第17号
2021.4発行

例年になく早い桜の開花に、農作業も一段と忙しくなってきました。
いかがお過ごしですか。

◇今回はご報告がたくさん、文字ばかりになることをお許しください。

副市長選任同意案に反対しました

・現在の市の貯金(財政調整基金)は6億円(適正額は12〜24億円)。
平成30年23億円あった貯金が、災害で取崩し12億に、その後コロナ禍で8億に、現在の6億に減る中、他の基金を取崩しなんとかやりくりしている状況があります。
健全な財政と健全な市政運営に向けては、市長ご自身がまずは攻めの要となり引っ張っていかれる時です。
いつ起こるかわからぬ災害に向け、やはり財政は大きな問題です。

まずは財政面を少しでも強固にしておくことが市民の安全安心につながると考え反対しました。

・「安芸高田市を知らない人がどうやっていくのか」の発言は議場を出た廊下において、私に寄せられた市民の声を紹介したものです。市民の代表として、寄せられたお声を届けるのも仕事。

つまりは、市長が今回の副市長の公募について市民への説明が足りなかったこと、議員への情報も少なく議員から市民に説明できない状況であったとも思います。

僅差の結果となりました。

市長の思いや職員の負担、さらには四登さんはじめ多くのご応募いただいた方々の思いに対して残念な結果とはなりましたが、市民の代表として活動する議員としては、市民の意見を受け、また現在の状況を鑑みてのそれぞれの判断と考えます。

私の3月定例会での一般質問は、コンプライアンスに絞りました

コンプライアンスとは、法令や規則、社会的規範や倫理など、もちろんウソをつかないことも含め遵守することです。

山根 一般質問初日の答弁で、部長等に特定の議員に対し、どのような対応をしろと言われたのか。

市長 対話しない9名のうち質問する5名に対し、限定的な答弁方針を共有した。

山根 自治体のコンプライアンス(以下、コンプラと略す)意識徹底に向けての庁内推進組織の設置等は。

内藤総務課長 コンプラ条例等については、現在制定はない。

山根 コンプラを守るよう努めていくことが必要だが、成り立たないような問題もあるという。自分の正当性を印象付けるためにウソをでっち上げ、SNSなどを利用して公然とウソを主張し、拡散するようなことがあるそうだが、ウソをつくことに対して市長はどう考えるのか。

市長 よくないと思う。

温ちゃんのもう一言

この一般質問の後、3月末に「安芸高田市職員のハラスメントの防止に関する要綱」令和3年3月26日訓令第7号が議会に提出されました。
8日の一般質問でコンプライアンスについて聞いた時に、条例等の制定はないと言いながら、その後、半月で要綱を上げてくるとは?理解しかねます。

【寄稿】ツイッター政治の恐怖

 山根議員のホームページを拝見して驚いた。
音声記録からは、とても恫喝を受けている石丸市長の姿は想像できなかった。
逆に市長がとうとうと述べられている様子は、意見交換を楽しんでいるようにも感じられた。

 全世界の数多くのリーダーがツイッターを使い、代表格はアメリカのトランプ大統領だったと思う。
そのトランプ大統領は、ツイッター政治で国民を分断した。
石丸市長は、ツイッターを個人攻撃の道具として使い、しかも嘘をでっち上げて山根議員を恫喝議員に仕立て上げている。 
また、根拠のない誹謗中傷はいけないと言いながら、平然と嘘をつき議会までも貶めている。

「嘘は嘘を呼ぶ」

マスコミの関心を集めるためには何をしても良いのか。
トップの姿勢が問われると思う。
信頼を回復することは大変です。
恫喝議員のレッテルを貼られ大変だと思いますが、嘘をつく市長に負けないよう頑張ってください。

応援しています。

(アナログマン)

恫喝問題に関する音声記録の公表について

2021年3月29日、広島県庁記者会見クラブで記者会見しました。
◇恫喝問題に関する音声記録はこちらのページで公開中です。

【1】経緯  

・9月30日の任意の全員協議会終了後に、市長とその時の議員15名とが対話。

・翌日10月1日に、市長は、「数名から、議会の批判をするな、選挙前に騒ぐな、事情を補足してやれ、敵に回すなら政策に反対するぞ、との説得?恫喝?あり」とツイート。

・10月30日に、議会は恫喝とされるような威圧的発言はなかったことを15名の議員全員が確認し、市長に回答。

・11月8日の選挙の告示日には、「恫喝したのは山根だ」と根拠のない誹謗中傷をSNSにあげる。

・改選後の12月9日に、石丸氏個人の弁護士から、私の発言をセリフにして出すようにという内容証明を受け取る。

・弁護士を通しての内容証明のやりとりをする中で、被害を受けた側がその証明をする責任があると、何度も伝えるが石丸氏は根拠のある証明をしないままの状態。ただ、ただ、恫喝されたの一点張り。

・新たな議会に対しても、市長は『「都合が悪い話から逃げる」程度の議会であれば、そもそも役目を果たせないだろうと評価した』(1/21)などとツイート。

・3月定例会の一般質問は居眠り・恫喝についての対話の有無で議員を仕分けし、対話しない議員へは回答を限定。

(*ツイートとは、ツイッターというインターネットを使ったコミュニケーションサービスに書き込みをすること)

【2】公表した理由

安芸高田市に起こっている市長と市議会との関係は、これまでの経緯の中で恫喝問題が原因と考えます。

音声記録を入手してから、1月に石丸氏が求める私の発言した部分のテープ起こしを送りましたが、「一部分では正確性が検討できない」とのこと。つまり、恫喝発言が入っていないから認めない。しかし、恫喝発言をしていないから入っているはずがありません。

この解決の糸口としては、出てきた当時の音声記録による実際の現場の雰囲気と対話の内容を確認することが必須であると考えました。また、議会への信頼や市政への信頼を取り戻すことができるよう、広く事実を知っていただくことが必要と考え、報道関係者の皆様のお力をお願いしたところです。

*恫喝問題に関して、石丸市長は個人として昨年12月から弁護士を通して私とのやりとりを始められたので、そのやりとりの説明をしていただくため、私の弁護士に同席をお願いし、広島市内での会見となりました。

この恫喝問題における事実は一つ!

9月30日のあの日、「市長が〇〇を落とすためにこういうツイッターを出しとるんかってやられたら、たまらんですよ。」という議員の発言に対して、「でもやるかもしれないですよ。そこは私の政治活動ですよ。」という市長の発言に、私は違和感と恐れを感じました。だからこそ、「それをされたら、議会を牛耳ることも可能となる。そんなこともされるつもりなのか?」という発言をしました。その答えは、「政治ってそういうところでしょ。」

この発言のせいなのか、30日のあの日「根拠のない誹謗中傷はダメですよ」と言われていた市長から、実際の選挙戦において、ツイッターを使った根拠のない誹謗中傷を、私自身が受けることになりました。

非難の電話やメール、さらにSNSからもいわれのない誹謗中傷は今も続いています。ほんとにたまらない。

市長の巧みな会話術に魅了され、未来を期待される方々の気持ちはわかります。私も財政健全化については期待するところではありましたが、この恫喝問題における事実は一つです。

ないことの証明は、「悪魔の証明」とも言われ難しいとの事ですが、「議会と対立すると、あなたの政策は通らなくなりますよ。」「敵に回すと。」という発言を、私が発言していないことは、9月30日の音声記録により立証しました。

また、あの場にいた15人の議員全員が、10月30日の議会から市長への回答書において「恫喝はなかった」と回答していることも客観的事実です。

石丸市長は、あったことの立証は、なかったことの立証よりもたやすいと自ら言われながら、今もまだご自分が恫喝されたことの立証をなされていません。市長は、ご自分が恫喝されたというのが事実であるならば、根拠を持って立証する責任があります。

副市長人事案否決に注目が集まっていますが、今、安芸高田市にとって大きな問題が2つあります。

それは、アグリフーズの撤退と神楽門前湯治村理事の退陣についての経緯と今後についてです。

安芸高田アグリフーズ株式会社の撤退は、子どもたちの給食にも関わることです。4月からの給食提供が確実になったのは、3月29日の業者との契約締結によってという新学期直前。議員にはなんと翌日3月30日に情報提供のメールでのお知らせが市教育委員会から入るという次第でした。

あれだけ「政治の見える化」をアピールしているはずの市長が、なぜ市民にも大きく関わることの経緯を見える化し、議会に説明をされないのか。市長の発言と行動に対する不信感は大きくなるばかりです。