温ちゃん通信 第18号


温ちゃん通信 第18号
2021.7.20発行

種から芽が出る、切り株から枝が伸びる、自然の生命力に圧倒されるこの頃です。
洗濯物が乾かない、草がよう伸びる、そして大雨が降ると心配な時期でもあります。
「早めの避難」「声かけ避難」そしてコロナに気をつけた「分散避難」も選択肢! 

黒豆の勢揃い!枝豆待ち遠しい


下の伐採した桜の切り株から枝がどんどん伸びてきてビックリ


2月、桜の木を伐採

6月2日議決された「副市長の選任同意について」の違法性を問う再議について

*再議って何? 

違法な議決があったとき、市長が再度議決に付すことができる
→議会は再議を拒否できないとのこと

・今回の再議については、6月2日の副市長選任同意案を否決した議会の議決に違法性はないことへの賛否を議員に問うことになりました。

違法性はないという賛成が14、違法性ありという反対が1でした。法令違反はなく再議は否決。副市長選任同意案は3度の否決となりました。

*R3年6月21日付で提出された再議書を、どう感じたか?

・まず感じたのは再議を求める理由が、6月2日の選任同意案に反対した議員に対する個人攻撃に等しいことです。また、公文書は公的に作成され保存されるもの、もちろん根拠をもったものと捉えていましたが、この再議書も公文書として保存されるのかとの思いです。

・今回の再議理由の3番目に私の名前が挙がっています。以下の『』部分は再議書からです。

『また、市長が個別に対話していない議員が、山本優議員、先川議員、山根議員及び武岡議員の4名に限定される事実を踏まえると、特定の議員の意思決定に他の議員が介入した可能性があり、条例第3条第1号中「議員相互間の自由討議の推進を重んじること」及び第9条中「議員間の自由討議を中心に運営しなければならない」に反するおそれもある。

以上の部分については、特定の議員や他の議員とは?さらには介入した可能性や反するおそれもある?とは、具体的な説明も根拠もなく、理解できません。

根拠のない言葉を重ねることで議会に対する不信感を煽るものとしか受け止められません。

私も3月の選任同意案に財政問題を理由に反対討論し、これまでの採決において、ぶれることなく同じ思いで反対してきました。これは、多くの市民の方々のご意見を受けての判断です。

総務文教常任委員会に付託された議案は 8議案 と 陳情1件 です

(議案名・内容等は簡略化しています。)

所管の委員会に付託された議案は質疑、討論、採決し、その結果を本会議で委員長報告をし、報告に対する質疑を受けた後、討論、表決となります。

今回は、6/22の委員会にて、付託された第33〜38号財産区関係、第46号教育委員の定数関係、第47号適応指導教室関係の8議案を審査し、第46号のみ否決となりました。

この第46号議案は、6/28の本会議において賛成3:反対12 で否決されました。

○第33~38号 社会情勢の変化等により市内8つの財産区議会の管理形態を変更

吉田・中馬・横田・本郷・北・来原・船佐・川根の8財産区は、議会形式から管理会形式に形を変え運用し、向原坂財産区は議会形式を継続し市条例を整備するため条例で可決、本会議においても可決されました。

○第47号 安芸高田市適応指導教室の名称と目的を変更

「適応指導教室」から「教育指導センター」へ名称変更、また目的を不登校児童生徒への学校復帰にかかる支援から社会的に自立することを目指す取組へ変更する条例改正で可決、本会議においても可決されました。

「教育指導センター」へ名称変更

○第46号 市教育委員会委員の定数に関する条例の廃止についての議案

委員定数上位の法律では教育長以外4名ですが、平成20年に市の条例で6名以内(教育長含め)と規定しました。市条例が廃止されれば、教育長以外の委員は5名から4名となります。

条例廃止理由:委員1名(高宮の委員)が6月8日任期満了となり、委員が4名となるので、上位法に則れば、市条例で定数規定する必要はないから廃止する。

質疑のポイントは以下の3点。

  • 廃止理由について、委員が退任された機会に乗ずる条例廃止という理由は短絡的。

旧町の地域事情等を考慮した人数であり、中学校統合問題や未だ解消されていない課題もある。

  • 総合教育会議(市長と教育委員会委員との会議)での協議は、今年度はなく、令和3年1月にも協議していないのは、「重要度ではなく、議論の必要性で判断している」との市長答弁。
  • 委員構成において 地域性にかかわらず年齢・性別・職業等に偏りが生じないよう配慮しているが、旧6町から選ぶことは難しいとの教育長の発言あり。

さらなる質疑、討論ののち、委員会における採決では、賛成1:反対6で否決となりました。

温ちゃんのもう一言

賛成討論では、委員から「将来の教育を審議する委員の人数、旧町にとらわれて考えるなら、合併せずに旧町のままで居れば良かった」との意見もありました。

将来の教育に関わるからこそ、教育委員の人数は多様性の反映であり、直接に関わる委員の議論が必要であるものと考えます。将来の教育を議論しながら、噛み合わないことがとても不思議です。

市条例は廃止にならず、委員数は5名と今まで通りですが、任命権は市長にあります!?

○陳情1件を採択し、意見書を提出   
[陳情者]広島県教職員組合山県・安芸高田支区
発議第2号 「教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書」について

令和3年6月28日  
内閣総理大臣 菅 義偉 殿
安芸高田市議会
 

一般質問

コロナ禍における防災について

Q広報にも掲載されているが、避難情報が変わり、どのような避難行動が求められるのか。

Aこの場を広報紙を朗読する場に貶めるわけにいかない。広報紙に書いてあるとおり。

提言しました:市長がこの場で答弁されることによって早めの避難行動への意識喚起になればとの質問。いろいろな場でいろいろなツールを使っての市民への説明と啓発は大事!

「あきたかたMeet-up」について

Q意見交換の先に何を考えているのか?

A市民のアイデア実現、当事者意識、市民参画

Q参加者の本人確認(運転免許証・健康保険証など)必要なのか?

A市民であることの確認のため

Q参加者が20名以内であるが、人数制限されているのか?

Aアージョ4F小ホールを使用、200人収容だがコロナのため1/2の100人までだが、30〜50人が適当

Qスマホやタブレット持参でアプリ活用となると高齢者の参加を制限するように感じるが?

A制限はない。

Q不登校の子供たちへのいろんな支援を今用意している。もうまもなく始められるのが「スペシャルサポートルーム」県の平川教育長が「これがいいですよ」と言ってくれているもの。いつから始まるのか?

A申請していたが、今年度はダメだった。

Q田んぼアート予定地の活用に、市民モニター制度を通じての意見収集は始まっているのか?

A市民モニター制度は4月より初め、年齢、旧町配分などを検討し、

110名からなり、これから。

Q田んぼアートについての具体的な考えは

A具体的な考えはない。コンセプトをしっかりと定めるという方針は

持っている。

Q田んぼアートの公園構想の実現化については

Aできるだけ急がない。優先順位は低い。

田んぼアート跡地

Q R3年度の事業・施策への反映は 

A YouTubeの再生回数が飛躍的に増加、広報あきたかたで市長コラムを始めた、市民からのヒアリングなどできている。

Q5月26日のベンチャーについて語るは緊急事態宣言下、中止か延期と思ったが実施されたのは。

Aベンチャーはインターネットで参加者は全部リモート、全くなんら問題ないと認識している。

提言しました:この5/26には19例目の感染者発生、コロナワクチン接種予約や接種も始まり、大変な時期で職員はじめ関係者は土日も頑張っている。コロナの対策本部長として今一番のコロナ収束に向け、市民のために力を注ぐよう伝えました。

提訴に至るこれまでの経緯 (R2.9/25~R3.6/9)

9月25日  
本会議中のいびきを市長がツイート

9月30日  
議会が市長を呼び、意見交換

10月1日
数名から恫喝?と市長がツイート

10月20日
メディアに山根を恫喝発言した者であるが如く報道

11月8日
市議選期間中、誹謗・中傷を市長がツイート

12月2日
「新議会が始まるので、持ち越しの課題に再び取り組んでいきます。山根のHPでの不適切な主張には弁護士を通して削除と訂正を求める意向」と、市長がツイート

12月8日~4月21日
水谷弁護士(石丸側)および山田弁護士(山根側)を通して通知文でのやりとりを行う

3月29日
記者会見で音声記録公表

6月9日
石丸氏を提訴・記者会見

提訴に向けて

恫喝?」という市長の嘘のツイートから始まった議員や議会への誹謗・中傷は、市政への不安や議会への不信感をもたらし、さらには安芸高田市のイメージを貶めてきました。

音声記録の公表は、事実の確認が解決の糸口になればとの思いでしたが、市長はその事実も認めず謝罪の意思もないとのこと。通知文でお世話になった山田弁護士とも相談し、名誉毀損で司法に訴えることとなりましたことをここにご報告いたします。

<寄稿>「再議書」に何を見るか

石丸市長が提出した副市長選任の再議書が圧倒的多数で否決された。

これに市長は「結果は予想通りで残念です。・・議会としてあれ以上の説明(責任)を果たさないという意思表示・・」とコメントした。

 首長が議案を提出し否決されることは、通常首長の重大な失態とされ、本来避けるべきものだが、石丸市長は「否決を承知」で出してきた。

なぜ通常避けるべきことを彼はするのか。この疑問は「議員への政治的攻撃」だと見ればよく理解できる。

再議書に「議員への個人攻撃」としか思えない内容を盛り込んでいることからも、「議員は説明責任も果たさない無責任な輩だ、議員失格だ」と市民から非難されることを狙ったものである。だからコメントの後段の発言が出てくる。

私は政治的目的だけを図るために、議案を議会に提出する首長を見たことがない。

この「ショー」を見た市民から「こんな議員と戦っている勇敢な石丸市長」と賞賛でも浴びたいのだろうか。