温ちゃん通信 第24号

温ちゃん通信 第24号
2023.1発行

一晩で雪景色
竹の怪物が待ち受ける道路
家の出入りも雪かきしないと!
 令和5年(2023年)雪の降らない穏やかな新年を皆様お迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年暮れの大雪では、倒木や停電、交通等にも大きな影響が出ました。1月半ばに入り、その雪もようやく解けてきたようです。
  本年が、皆様にとって、心躍る年、飛躍や向上の年となりますことをお祈りいたします。

新たな構成で折り返し

議会は、令和4年11月22日の臨時議会において、

   議長:大下 正幸  副議長:児玉 史則 の新体制となりました。

また、委員の改選により、各委員会構成は下記の表の通りとなりました。

表中の●は委員長、○は副委員長です。

12月定例会の一般質問から

12月12日の一般質問は、「市長の日々の動向について」として、大型の台風14号が接近してきた9月の3連休(17・18・19日)に、市長が権限代行者も立てず、千葉県九十九里のトライアスロン競技に参加していたことについて、市長の危機管理意識を問いました。 


山根 「過去にあまり例がない勢力」の台風14号で、17日に強風注意報、18日暴風警報・大雨警報、19日洪水警報が出た。この3日間「市長の日々の動向」はお太助フォン、ホームページにアップはない。どこで、何をされていたのか伺う

市長 市長の動向には公務が記載される。公務がない場合はプライベートの時間であり、記載はしない。台風14号に関しては、9月16日(金)15時15分の臨時幹部会議のみがその関連にあたり、市長の動向として掲載。

山根 18日18時31分暴風警報発令と同時に災害対策本部が設置された。これは公務であり、本部長は市長であるが、アップされていない。

何をされていたのか

市長 16日(金)に3連休台風の対策については対応方針を定めた。なので、私がやるべき対応は金曜日で完了している。

山根 災害対策本部会議を開くことはなかったとのこと。会議を招集するのは本部長であるが、18日市長はいらっしゃったのか

市長 何にこだわっているのか見当もつかない。16日時点であらゆる想定をしている。想定をして動くのが組織であり、行政だ。情報を共有するのが大事なポイント。我々は随時情報を共有している。

●温ちゃんのもう一言
あらかじめ通告していることを何度聞いても、「見当もつかない」とまで言って、この間の不在を認めない市長です。大型で非常に強い台風14号により、多治比川は19日には氾濫危険水位を超え、避難所には最大77世帯106人が避難されました。
自然の脅威に対して、「やるべき対応は金曜日で完了」と言いきる無責任さがおそろしい。
このたびは、たまたま被害が少なかったのであり、幸いなことでした。

山根 随時情報共有は、共有される状況にあればできること。想定以上のことが起きるのが災害。まず、現場でしっかりと状況を見定めるのが市長の役割だが、16日には全部想定して対応していると言う。18日にどこにいたか市長自ら言われるかと思ったが、私の方からどこで、何をされていたのか市長に思い出していだだく。

▶︎台風14号による暴風・大雨警報時の市長の動向
9月18日 千葉県九十九里浜にて、九十九里トライアスロン2022第9回記念大会に出場
オリンピックディスタンスのスイム・バイク・ランに参加。
【結果77位、レース番号7007、ビーチを走るカメラ目線でガッツポーズ姿が2022のフォトギャラリーに掲載】

どうして、予測される大きな台風が来るときに、わざわざ何かあっても駆けつけることのできないそんな遠くに。トライアスロンのために。執行部は、この3日間の市長の動きを把握していたのか。副市長に伺う。

市長 公務が入っていない時間帯はプライベートの時間だ。そのプライベートの時間を詮索されるのは大変気持ちが悪い。はっきり言って、キモイ。

副市長 執行部としては、3日間は公務が入っておらず把握していない。

●温ちゃんのもう一言
18日の動きを問うても答えない市長。写真の存在を示すと否定はしないが、プライベートだと言い張るばかり。予測される大型の台風に向け、市民は避難し、消防団も職員も徹夜で対応している中、災害対策本部の本部長である市長が、自分の趣味を優先する自治体がどこにありますか???
*ちなみに自分の趣味を優先されたのは、今回だけではありません。
2020年10月11日(日)にも、市長はこの千葉県九十九里浜のトライアスロン競技に参加し、現地の一宮町長を表敬訪問(馬淵町長の町長日記にて公表)されています。翌日の12日(月)は市長が「守りの要」と言われ迎えられた米村副市長の着任日でしたが、市長は不在でした。

山根 市長は自分がいない間、対策本部長の権限代行者を決めておられたのか。

市長 質問の意図が全く不明。今21世紀、どこにいても連絡はつく。携帯、ネット、動画の共有だってできる。私がどこに居ようとも、基本的にこの街は動く、災害対応もできる。それを作り上げるのが市長の務めであり、実行している。変な先入観はやめて、言いがかりはよしてください。

山根 令和4年消防庁が出した「市町村長による危機管理の要諦 ―初期対応を中心としてー」は、被災自治体の首長提案をまとめたもの。市長の初動体制、最悪の事態を想定して、一刻も早く対策本部設置場所に駆けつける。全責任を負う覚悟を持って陣頭指揮を執るという長としての責任と心構えを伝えています。災害対応について学び直してください。

市長 その資料は知らないが、内容は理解できる。なぜなら、そう言った類のものは世の中にあふれているから。大事なのは、その概念を理解すること。その場に行けという指示ではない。情報を共有して意思決定できるようにしなさいというのが助言の趣旨のはずだ。安芸高田市は昨年被災経験あり、必要なものは知り得ており、実感を持っている。だからこそ、今回金曜日の時点で、予測を基に対応の指針をしっかり定められた。

最後に伝えるが、市長が連絡可能な状況である以上、代行は立てる必要がありません。

山根 昨年の経験があるからこそ、まさか市長がこういう行動を取るとは思わなかった。まさかです。市長としての責任を投げ出したとしか思えない。

本部長である市長の考えに対して、副市長の意見を伺う。

副市長 本部長からの私の代行の指示もありません。

山根 トライアスロン競技にはいったら、いつも連絡が取れる状況ではない。自分が対応できない時間、代理も立ててなかった、そういう時間はありましたよね。

市長 プライベートの時間において、何をやってたかというのを焦点にすべきでない。私が連絡つかない状況にいたのは、正味30分。それ以外は、常時スマホを携帯していた。あの3日間、30分さえも許されないんであれば、私は風呂さえ入れない。言いがかりはよしてください。

山根 対策本部が立ち上がっても、個人の時間を、公務の時間とみなされない。今後、災害が起きた安芸高田市にとっては大変な考え方をされる市長だと思う。それを副市長がわかっておられればいいが、トップダウンのひずみ歪みがある。しっかりと忖度せず、指摘できる執行体制を整えていただきたい。

●温ちゃんのもう一言
「逃げるな、隠すな、嘘つくな」が危機管理の鉄則。
石丸市長の答弁に、この鉄則を捧げます。

出典:被災地からおくるメッセージ「災害時にトップがなすべきこと」
平成29年4月災害時にトップがなすべきこと協働策定会議 P8より引用

自治体トップの災害対応の在り方に危機感をもった消防庁が、有識者の意見を聞き、また項目の列挙だけでは経験していないトップには伝わらないとして、災害経験者からのメッセージも掲載し、平成26年に研修資料とし、その後も災害を中心とした事例集を作成し、今に至っています。
以下は、令和4年に、消防庁が作成した要諦の重要事項の一部抜粋です。
初動対応のイロハは、まずその場にいること、そして権限代行者を置くことについて書かれています。
消防庁が災害対応への在り方に危機感を持つ自治体トップとは、まさに本市の市長と言えます。
執行部として、災害対応を誤らないように、忖度せずにしっかり指摘・忠告できる体制を整えて欲しいものです。
*要諦とは、物事の肝心なところのことです。

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